東京国際フォーラムでの開催に際し、公的機関が定めるガイドラインに基づき、感染拡大防止対策に万全を期した上で実施いたします。感染拡大状況によりまして、会場へのご来場における開催は中止となる場合があります。
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OVERVIEW
開催概要
「リニア(直線型)」から「サーキュラー(循環型)」へ
「地球から資源を掘り起こし、製品に加工し、使い終わったら捨てる」 - 従来型の経済モデル(リニア型の経済)は、製品を作る過程において多くのエネルギーを消費しながら、大量の廃棄物やCO2を排出することを必然としてきました。最終的には、資源の枯渇というリスクを招きかねない一方通行の経済モデルです。
そのようなリスクを踏まえて議論が進んでいるのが、本シンポジウムのテーマでもある「サーキュラーエコノミー」です。資源を何度も繰り返し利用し、かつ、そこに新たな付加価値を生み出す循環型経済の実現を目指す動きが世界に広がっています。廃棄物の排出を前提としない新しいビジネスモデルが次々と生まれており、オランダ・アムステルダムのように、2050年までにサーキュラーエコノミーへの完全移行を目指す都市も現れています。
一方、日本においては、各種のリサイクル法の整備、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取組みの深化、環境技術力の向上など、サーキュラーエコノミー実現に向けた高いポテンシャルを有しています。また、経済産業省から「循環経済ビジョン2020」が発表され、官民挙げての取組みが盛り上がりを見せています。
加えて、2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻は、資源小国・日本として、生活の安定という面でも、「サーキュラーエコノミー」への早急な移行を真剣に考えなければいけない大きな契機となりました。同侵攻は、世界的な資源の不足と価格高騰を引き起こし、日本が、深刻な供給リスクに直面したことは記憶に新しいところです。
本シンポジウムでは、「サーキュラーエコノミー」がもたらす新しい社会やビジネスの姿を、現在実践されている様々な事例とそこから見えてきた課題を整理します。製品の循環のみならずエネルギー面における資源循環、例えばCO2を資源に変換するカーボンリサイクル等についても議論を深める予定です。
企業だけではなく消費者も含めた社会全体として、日本において、どのように「サーキュラーエコノミー」を根付かせ、豊かさを担保していくのか、本シンポジウムで専門家・アカデミア・企業・行政の各視点から議論を進めます。
より良い未来を築いていく方法を、このシンポジウムで是非一緒に考えてみませんか。皆さまのご参加をお待ちしております。
PANELIST
パネリスト(50音順)
※パネリストをクリックするとプロフィールをご覧いただけます。
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岩元 美智彦
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田中 加奈子
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所 千晴
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畠山 陽二郎
-
宮田 知秀
-
安居 昭博
-
関口 博之(コーディネーター)
岩元 美智彦Iwamoto Michihiko
株式会社JEPLAN
取締役 執行役員会長
1964年鹿児島県生まれ。卒業後に就職した繊維商社では営業職に携わるなか、容器包装リサイクル法の制定を機に繊維リサイクルに深く携わる。2007年1月日本環境設計(現:JEPLAN)を設立。資源が循環する社会づくりを目指し、リサイクルの技術開発だけではなく、メーカーや小売店など多業種の企業とともにリサイクルの統一化に取り組む。2015年アショカ・フェローに選出。
田中 加奈子Tanaka Kanako
アセットマネジメントOne シニア・サステイナビリティ・サイエンティスト
専門は気候変動緩和策や省エネ・エネルギー効率性向上に関わる技術・システム・政策の設計と評価。英国ティンダル気候変動研究センター、国際エネルギー機関(IEA)、JST低炭素社会戦略センター、産総研ゼロエミッション研究戦略部を経て現職。1999 年から気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第3次~第6次報告書まで代表執筆者など担当。内閣府や文科省、経産省、環境省審議会委員、日経脱炭素委員会委員など歴任。東京大学大学院工学系研究科。工学博士。
所 千晴Tokoro Chiharu
早稲田大学 理工学術院
創造理工学部教授
2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、2015年より早稲田大学理工学術院教授(現職)。2021年4月より東京大学大学院工学系研究科教授(兼任・現職)。日本学術会議会員、経済産業省中央鉱山保安協議会、産業構造審議会、総合資源エネルギー調査会各委員などを歴任。専門は資源循環工学、化学工学、粉体工学。資源循環や環境修復に寄与する分離技術に取り組む。平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門)受賞。令和4年度(第27回)リサイクル技術開発本多賞受賞。
畠山 陽二郎Hatakeyama Yojiro
経済産業省
産業技術環境局長
1992年4月通商産業省(現経済産業省)入省。2009年12月内閣官房国家戦略室企画官、2010年6月内閣官房副長官秘書官、2012年12月資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長、2015年7月資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課長、2018年7月資源エネルギー庁長官官房総務課長、2019年7月大臣官房総務課長、2020年7月商務・サービス審議官などを経て、2022年7月より現職。
宮田 知秀Miyata Tomohide
ENEOS株式会社
代表取締役 副社長執行役員
社長補佐(製造部・工務部・技術計画部・製油所・製造所・水素事業推進部・水素事業技術部・中央技術研究所・潤滑油カンパニー・FCサポート室)水素事業推進部・水素事業技術部 管掌
1990年東京工業大学原子力工学修士課程修了。 同年東燃入社。2011年東燃ゼネラル石油 取締役 和歌山工場長。2012年常務取締役 川崎工場長。2016年専務取締役 精製・物流本部長。2017年JXTGエネルギー 取締役 常務執行役員 製造本部副本部長。2022年 ENEOSホールディングス・ENEOS 取締役副社長執行役員 社長補佐。同年10月より現職。
安居 昭博Yasui Akihiro
サーキュラーエコノミー研究家
1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラムGlobal Future Council on Japanメンバー。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。アムステルダムを拠点に活動し、日本へサーキュラーエコノミーを紹介。2021年6月「サーキュラーエコノミー実践~オランダに探るビジネスモデル」出版。2021年より京都在住。京都市委嘱 成長戦略推進アドバイザーほか、複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。日本各地での実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞(TOYP2021)」にて「内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)」受賞。
関口 博之Sekiguchi Hiroyuki
経済ジャーナリスト
1979年一橋大学法学部卒業、NHK入局。経済部記者として官庁・日銀・流通・商社などを担当、解説委員に。BS「経済最前線」、総合テレビ「経済羅針盤」、「おはよう日本・おはBiz」キャスターなどを歴任。2011年から13年にはNHK北九州放送局長。2022年よりフリーのジャーナリストとしてエネルギー問題、SDGs、グリーン・イノベーション、企業戦略などを幅広く取材。現在、NHK名古屋局で「東海すごいぜ!」キャスターも。
PANELIST
パネリスト(50音順)
※パネリストをタップするとプロフィールをご覧いただけます。
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岩元 美智彦
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田中 加奈子
岩元 美智彦Iwamoto Michihiko
株式会社JEPLAN
取締役 執行役員会長
1964年鹿児島県生まれ。卒業後に就職した繊維商社では営業職に携わるなか、容器包装リサイクル法の制定を機に繊維リサイクルに深く携わる。2007年1月日本環境設計(現:JEPLAN)を設立。資源が循環する社会づくりを目指し、リサイクルの技術開発だけではなく、メーカーや小売店など多業種の企業とともにリサイクルの統一化に取り組む。2015年アショカ・フェローに選出。
田中 加奈子Tanaka Kanako
アセットマネジメントOne シニア・サステイナビリティ・サイエンティスト
専門は気候変動緩和策や省エネ・エネルギー効率性向上に関わる技術・システム・政策の設計と評価。英国ティンダル気候変動研究センター、国際エネルギー機関(IEA)、JST低炭素社会戦略センター、産総研ゼロエミッション研究戦略部を経て現職。1999 年から気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第3次~第6次報告書まで代表執筆者など担当。内閣府や文科省、経産省、環境省審議会委員、日経脱炭素委員会委員など歴任。東京大学大学院工学系研究科。工学博士。
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所 千晴
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畠山 陽二郎
所 千晴Tokoro Chiharu
早稲田大学 理工学術院
創造理工学部教授
2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、2015年より早稲田大学理工学術院教授(現職)。2021年4月より東京大学大学院工学系研究科教授(兼任・現職)。日本学術会議会員、経済産業省中央鉱山保安協議会、産業構造審議会、総合資源エネルギー調査会各委員などを歴任。専門は資源循環工学、化学工学、粉体工学。資源循環や環境修復に寄与する分離技術に取り組む。平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門)受賞。令和4年度(第27回)リサイクル技術開発本多賞受賞。
畠山 陽二郎Hatakeyama Yojiro
経済産業省
産業技術環境局長
1992年4月通商産業省(現経済産業省)入省。2009年12月内閣官房国家戦略室企画官、2010年6月内閣官房副長官秘書官、2012年12月資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長、2015年7月資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課長、2018年7月資源エネルギー庁長官官房総務課長、2019年7月大臣官房総務課長、2020年7月商務・サービス審議官などを経て、2022年7月より現職。
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宮田 知秀
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安居 昭博
宮田 知秀Miyata Tomohide
ENEOS株式会社
代表取締役 副社長執行役員
社長補佐(製造部・工務部・技術計画部・製油所・製造所・水素事業推進部・水素事業技術部・中央技術研究所・潤滑油カンパニー・FCサポート室)水素事業推進部・水素事業技術部 管掌
1990年東京工業大学原子力工学修士課程修了。 同年東燃入社。2011年東燃ゼネラル石油 取締役 和歌山工場長。2012年常務取締役 川崎工場長。2016年専務取締役 精製・物流本部長。2017年JXTGエネルギー 取締役 常務執行役員 製造本部副本部長。2022年 ENEOSホールディングス・ENEOS 取締役副社長執行役員 社長補佐。同年10月より現職。
安居 昭博Yasui Akihiro
サーキュラーエコノミー研究家
1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラムGlobal Future Council on Japanメンバー。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。アムステルダムを拠点に活動し、日本へサーキュラーエコノミーを紹介。2021年6月「サーキュラーエコノミー実践~オランダに探るビジネスモデル」出版。2021年より京都在住。京都市委嘱 成長戦略推進アドバイザーほか、複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。日本各地での実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞(TOYP2021)」にて「内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)」受賞。
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関口 博之(コーディネーター)
関口 博之Sekiguchi Hiroyuki
経済ジャーナリスト
1979年一橋大学法学部卒業、NHK入局。経済部記者として官庁・日銀・流通・商社などを担当、解説委員に。BS「経済最前線」、総合テレビ「経済羅針盤」、「おはよう日本・おはBiz」キャスターなどを歴任。2011年から13年にはNHK北九州放送局長。2022年よりフリーのジャーナリストとしてエネルギー問題、SDGs、グリーン・イノベーション、企業戦略などを幅広く取材。現在、NHK名古屋局で「東海すごいぜ!」キャスターも。
HISTORY
シンポジウムの歴史
1995年に阪神淡路大震災が発生。多くの家屋や建物が倒壊し、電気・ガスなどのライフラインは断絶しました。そうしたなか、サービスステーションは倒壊を免れ、燃料の供給を継続したことにより、石油は災害に強いエネルギーとして広く認識されることとなりました。
それを契機に開催された当シンポジウムは、関係各機構や官公庁の協力のもと、現地取材を行い、問題提起の映像を駆使しながら広く皆様にエネルギーの現状や課題、今後の方向性などを知っていただき、考える機会を提供しています。
開催日
タイトル
― 主な出来事
1997年9月
【21世紀のエネルギーを考えるシンポジウム】
災害に強いまちづくりの条件
ナホトカ号重油流出事故
1998年9月
宮城県沖地震から20年
長野冬季オリンピック・パラリンピック開催
1998年11月
北国のエネルギーを考える
日本初の火星探査機「のぞみ」打ち上げ
1999年11月
災害に強いまちづくりをめざして
台風18号 九州・中国地方で甚大な被害
2000年1月
災害に強いまちづくりをめざして
阪神・淡路大震災から5年
2000年問題 政府が安全宣言
2000年11月
燃料電池時代 幕開け
九州・沖縄サミット開幕
2001年11月
CO2削減と日本のエネルギー
アメリカ同時多発テロ事件発生
2003年4月
実用化を迎えた燃料電池
~自動車から家庭用まで~
米軍がイラク攻撃/自衛隊イラク派遣決定
2004年11月
東アジアのエネルギー需給と日本の選択
新潟県中越地震、新幹線が開業以来初めての脱線
2005年11月
地球環境と資源、エネルギーの明日を考える
「愛・地球博」が愛知県で開幕
2006年11月
環境問題と自動車燃料の将来を考える
~バイオマスエネルギーの可能性~
iPS細胞を作り出すことに成功
2007年10月
次世代自動車エネルギーの針路
~日米欧の戦略を読む~
原油価格が急騰、1バレル100ドルの大台に迫る
2008年11月
原油高騰 21世紀のエネルギー問題と日本の戦略
穀物など商品価格急騰、原油は1バレル147ドルに
2009年11月
これからの家庭のエネルギー・自動車のエネルギーを考える ~持続可能な低炭素社会への道すじ~
第45回衆院選 民主党が圧勝 政権交代
2010年11月
2050年CO2排出80%削減へ
~燃料電池・水素エネルギーの可能性~
日本年金機構発足
2011年11月
再考 日本のエネルギー
~エネルギーベストミックスへの道すじ~
東日本大震災(国内観測史上最大規模)
2012年11月
20年後のエネルギー
~ 鍵を握る化石エネルギーの役割 ~
国内全50基の原発停止 42年ぶりに原発発電量ゼロ
2013年11月
どう高める 日本のエネルギーセキュリティ
~安定供給と有効利用を考える~
アベノミクス始動 景気回復ムード高まる
2014年11月
幕を開けた水素エネルギーの時代
~供給インフラと新しいエネルギー社会のあり方~
消費税5%から8%へ 17年ぶりの増税
2015年10月
【新時代のエネルギーを考えるシンポジウム】に改称
エネルギー大変革時代が始まった ~電力市場の自由化~
北陸新幹線 長野~金沢間開業
2016年11月
自由化時代のエネルギー
~電力・ガス市場の今後~
電力自由化スタート
2017年11月
混迷する世界情勢と日本のエネルギー
米大統領にトランプ大統領就任
2018年11月
どう進める再生可能エネルギー
~脱炭素社会に向けて~
北海道胆振東部地震 一時、道内全域で停電が発生
2019年11月
エネルギー供給のサステナビリティと拡大するESG投資
~エネルギービジネスの変化と展望~
新元号「令和」を発表
2020年11月
どうなる?モビリティ革命 CASE・MaaSは未来をどう変えるのか
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)世界的大流行
2021年11月
脱炭素社会の未来像 カギを握る”水素エネルギー”
コロナ禍での東京オリンピック・パラリンピック開催
PAMPHLET
パンフレット
配信は終了いたしました
たくさんのご視聴ありがとうございました。シンポジウムを、よりご理解いただくための「パンフレット」をご用意しております。
パンフレットを見る(PDF)